【行事名】 「知多支部 一泊研修 神島とその周辺の岩石を訪ねて」 ●主催:知多自然観察会

【日 時】2025年10月25日(土)〜26日(日)
【天 気】1日目 曇り(時折降ってもかさは不要)  2日目 曇り(降ったりやんだり)
【担 当】竹内秀
【参加者】9名
     (浅井一、纐纈親子、竹内秀、畠、吉川勉、降幡、吉村、吉房)
【内 容】
〔10月26日(1日目)〕

雨が降りそうで降らず何とか天気はもった。神島へいく途中の船はほどほどに揺れて楽しかった。

●神島の植物や岩石を見る〔吉村さんに話をしてもらいながら行く〕
昼ご飯はコンビニ弁当を宿で食べ、石段を登って八代神社に登るところから出発。灯台や、潮騒の舞台になった監的哨跡、石灰岩やチャートの見える海岸を回って宿に戻る。クズやサルトリイバラ、ヨモギなど葉の大型のものがあり気になった。それぞれ自分のペースで傘をさすこともなく回ることができた。一足早く帰った纐纈ゆ、浅井一コンビは魚釣りに。大きなベラなどが釣れた。

※神島は付加体〔メランジュ:さまざまな岩石が変形し、混合した状態にあるもの。地すべりや土石流、断層運動などで元からあった岩石が混合してできると考えられているが、特にプレートの沈み込みでできる付加体に見られるものをメランジュと呼ぶ (地質調査センターホームページより)。〕の島とされている。これはプレートの動きによってチャートや砂岩の岩塊が泥岩基質に取り込まれた岩石でできていることを示している。(強い圧力で泥岩が粉々に砕かれたところに砕かれにくいチャートや砂岩が取り込まれた岩相で、割れ目がたくさん見られる。壊れた砂岩、泥岩、チャートはジュラ紀から白亜紀初めにかけて深海に堆積したものである。海底火山から噴出したと考えられる玄武岩質のものや、海洋島の周囲にできたサンゴ礁がもとになった石灰岩も見られた。島の北西側半分は、高圧低温の広域変成を受けた岩石が露出する。南東側の付加体も北西側ほどではないが圧力を受け、壊れたり曲がったりしている。
※ここは吉村が書きました。

【観察した生き物】
<植物>
スズカアザミ、ツルソバ、ノコンギク、サケバヒヨドリ、センボンヤリ、フウトウカズラ、スズカカンアオイ、アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、ハマカンゾウ、ツルグミ、シロバナセンダングサ、ハマウド、アゼトウナ、ハマエノコログサ、
<キノコ>
ベッコウタケ、など
<その他>
ヒメクロホウジャク

宿泊 潮騒の宿 山海荘 (0599 38 2032)(島で営業中の唯一の宿)
 観察会の旅行としては多分最高額¥12,000+税 だったが食べきれないくらいの魚料理が夜も朝も出た。

〔10月27日〔2日目〕〕

 朝は7:00の朝食に合わせて皆さん起き、魚たっぷりの朝食を食べ8:35の船に乗って鳥羽に戻る。双胴船だったので、来る時と同じくらいに荒れた海でも揺れが弱かった。
●夫婦岩
 修学旅行のメッカ、伊勢シーパラダイス、伊勢夫婦岩めおと横町に車を停め、夫婦岩の見学、夫婦岩の小さい方は台風で倒れ領家帯の岩に置き換えられたという情報があったが、岩石は付け根(土台)の部分がコンクリートで固められていて、その中に領家帯の岩石も固めこまれているように見えた。中央構造線はここより北を通るようで、チャートや玄武岩質岩石が見られた。カエル置物がたくさんあった。昼には少し早いかったが後のことを考えて、伊勢うどんの店に入っておのおのうどんを食べ、その後、赤福などお買い物。

●Miemみえむ (三重県総合博物館)
雲が立ちこめて雨の心配もあるので、津まで戻ってみえむへ行く。

企画展「発掘された日本列島」と、常設展を見る。三重県のことが自然だけでなく民族や歴史など多方面から展示されていた。見学後、近くのスーパーによって伊勢うどんを土産に買って帰る。予定通り午後5時に東海市役所駐車場に到着した。
【観察会の様子】
【左】「山海荘」の夕食 【中】豪華な舟盛り 【右】あんな近くに渥美半島が!
【左】「神島灯台」(逆光でスミマセン) 【中】灯台の急な階段 【右】渥美半島をバックにはいチーズ
【左】監的哨跡 【中】何がいるかな(カタツムリが何匹も) 【右】釣った魚とツーショット
【左】圧縮される方向に力がかかった 【右】カエルさんがいっぱい
【左】雨です 【右】右側の夫婦岩の水際は補強工事がされているらしい
【左】カルスト地形をつくる石灰岩 【右】チャートの小石が拾える海岸
【見られた植物】
【左】ハマカンゾウ 【中】アキノキリンソウ 【右】ツルソバ

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